門内ユキエと旦敬介のユニットCamarão de Gansoが発行するインタビュー・フリーペーパーPimentamente!(ピメンタメンチ!)のウェブサイト。 Pimentamente!(ピメンタメンチ)とは・・・・ 唐辛子はもとは新大陸にしかなかったが、大西洋奴隷貿易とともに世界各地へ広まり、積極的に受け容れられ、愛されるようになった。今では唐辛子なしでは成り立たない料理が世界各地にある。いつからか、いつの間にか、味覚の、趣味の、つまりは感受性の変革が起こって、政治や経済の権力とは無関係なところで世界の様相を根本的に変えてしまった。ピメンタはポルトガル語で唐辛子のこと。ピメンタメンチで「唐辛子的に」というつもりの造語。唐辛子のように世界を裏側から変えていく活動をしている人たちに話を聞きにいくインタビュー・フリーペーパー。
2015/01/25
岡村さんの活動・上映情報
岡村淳さんのウェブサイト『岡村淳のオフレコ日記』はこちらから。
ウェブサイトの中に上映・イベント実施のお知らせあります。
■2015年1月17日~2月15日まで東急東横線学芸大学駅前の「古本遊戯・流浪堂」にて、『反骨の軟体:岡村淳の脳内書棚/ブラジル—目黒—縄文 時空を賭ける記録映像作家』展 開催。
■流浪堂展示並行企画・岡村作品上映講座全6回!(1月21日より2月8日まで)
「古本遊戯・流浪堂」流浪堂ウェブページはこちら
*場所:目黒区鷹番住区センター(目黒区鷹番3-17-20
流浪堂から徒歩2分)
*定員:各回20名・予約された方を優先します
*予約、お問い合わせ: info@ruroudou.com
TEL 03-3792-3082 または流浪堂店頭にて
TEL 03-3792-3082 または流浪堂店頭にて
WEB版 Pimentamente!第1号
Pimentamente!第1号のインタビューは、ブラジルに渡った記録映像作家『岡村淳』さんです。他には、旦敬介のおすすめコラム(今回は音楽)や門内ユキエの版画など。
Pimentamente!第1号(外側)
Pimentamente!第1号(内側)
プリントアウト用PDF版はこちらから(サイズはA3)
Pimentamente!(ピメンタメンチ!) 創刊
2015年1月1日、門内ユキエと旦敬介のユニット ‘Camarão de Ganso’ が作るフリーペーパー『Pimentamente!』創刊しました!
Pimenta(ピメンタ)はポルトガル語でトウガラシという意味で、Pimentamenteは「トウガラシ的に」という造語。なぜこのタイトルなのか、というのは創刊号にも書いたけれど改めて以下、創刊のご挨拶です。
ベナン共和国と、その隣のナイジェリアに滞在していたときのこと。この地域の食べ物が、概してとても辛いことにすぐに気がついた。どの煮こみ料理にも赤や緑の丸いトウガラシが丸ごと、ぷかぷかと浮かべてある。辛くないものはおいしくない、と考えているらしい。とくにナイジェリアはものすごく辛いのが標準的で、おそらく、世界で一番辛いものを食べている。ラゴスで「ぺぺ・スープ」pepper soupと呼ばれているものは、たぶん、世界一辛いスープだ。
しかし、トウガラシというのは新大陸のものだ。種類によってメキシコとかペルーに原産地がある。つまり、かつてはナイジェリアにもベナンにもトウガラシはひとつも存在しなかった。しかし、大西洋奴隷貿易が始まったあとのどこかの段階で、ブラジルあたりから西アフリカに伝わると、それはその地の住民にたいへんに気に入られ、食生活の中に積極的に取り入れられていったのだ。それも、単に、薬味的に、添え物的に取り入れられたのではなく、味覚の中心に入りこんだ。そして結果として、もともと食べていたメキシコよりもペルーよりもどこよりも、もっと好まれ、もっと辛くなった。移転先で、完全に人の嗜好を変えてしまった。つまり、人間を変えてしまった。既存の秩序を変えてしまった‥‥。いつ変わったのか、誰も覚えていない。でも、たしかに、あるとき、変わったのだ。
そんなふうにして、世界は、政治や経済の権力とは無関係なところで、変わりうる。正面を切って変革を標榜しなくても、根本的に変えてしまうことはできる。
「ピメンタ」(ポルトガル語でトウガラシ)はそういう隠れた変革の象徴だ。「ピメンタメンチ」で、「トウガラシ的に」というつもりの造語。日本も、変革できる。世界も、変革できる。自分も、変革できる。ピメンタメンチにものごとを変えていく活動をしている人たちに話を聞きにいく。
Pimentamente!は3ヶ月毎に発行予定。
100回を目標に単純計算で25年のプロジェクト。
どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
2015年1月 Camarão de Ganso
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