2015/12/29

第2号の版画抽選結果

報告が遅くなりましたが、Pimentamente!第2号の版画抽選は去る8月に行われ、今回は京都在住のH川S平さんが当選しました。
おめでとうございます!

ちなみに、倍率は前回より低い5倍でした。






2015/11/29

赤錆宿 Akasabi Hotel




千歳烏山の甲州街道旧道北側に隠れている名店「赤錆宿」にPimentamente! 2号から置かせてもらっています。おまかせで気の利いた和食を食べさせてくれるお店。宿と書いてあるけど、宿屋じゃないよ。メニューがないのが特徴で、好みや気分や、分量を伝えると「拵え」役のマスター、福井英二さんがその日の題材の中からおいしいものを作ってくれるしかけ。日本酒とワインも、オーガニック寄りのものを飲ませてくれる。席数10人ほどの小さいお店だから、席が空いてないこともときどき。僕の心の中ではフランス語でHotel d'Akasabiと呼んでます。

世田谷区南烏山6-30-8
辻ビル2階
電話03-3307-7778
月曜定休
http://akasabihotel.petit.cc



2015/07/04

BAOBAB


2号から吉祥寺の南国多国籍料理バール「BAOBAB」にPimentamente! を置かせていたきました! BAOBABのマスターは、推測するに、ジャマイカ音楽からブラック・ミュージックに入りこんで、カリブや南米を渉猟したあと、現在は20世紀半ばのアフリカ音楽のLPレコードの収集に力を注いでいる。今年はマリやベナンやザンジバルにいきなり飛びこんでいって、レコードをたくさん持っている人たちのディープな家に案内してもらったという。そういう旅のスタイルもあるんだな、と感心。ただし、現代では、かなり気をつけないと‥‥
BAOBABでは、「チルカーノ」という、ペルーのロング・ドリンクを飲ませてもらいました。というのも、これは今翻訳しているわが原点の作品『ラ・カテドラルでの対話』(バルガス=リョサ)に冒頭から頻繁に出てくる酒で、しかも実は飲んだことがなかった。ピスコを炭酸飲料で割ったものだけど、日本で飲めるところはほとんどないのでは?
あと、セネガル系ジェンベの師匠ラティール・シー直伝というヤッサ・プーレも。


店内にあるこのジャマイカの絵、かなりいいでしょう。
名前を聞きそびれましたが、日本人アーティスト作だとのこと。(今度聞いてきます)



東京都武蔵野市吉祥寺南町2-4-6
World Kitchen y Música

BAOBAB

PM6:00-AM1:00
金・土・祝前日 -AM4:00
年中無休

2015/07/03

ALVORADA


この日はちょっと梅雨風邪気味だという黒澤さん

吉祥寺の線路沿い北側のブラジル・バール「アウボラーダ」にPimentamente! 2号を置かせていただきました。アウボラーダは多彩なブラジル料理が食べられるお店。前回はピカーニャ(焼き牛肉)を食べましたが、今回はパステウ! パステウ(挽肉などの入った揚げパイ)は自分で作るのは面倒なので、ここで。
黒澤さんは中央線沿線4駅で3年前から毎年開いている「VAMOS ブラジる!?」イベントのフィクサーです。これは「音楽で結ぶ中央線ブラジル化計画」で、9月の週末2日間、参加7店舗で昼間から夜までぶっ続けでさまざまなブラジル音楽のライブを行なうもの。この準備で少しバテているらしい。ガンバレ!

Alvorada

吉祥寺本町1-32-9 モトハシビルB1
0422-20-2797
平日18:00〜
土日祝15:00〜(ライブやイベント時を除く)
※日曜と月曜は24時クローズ



2015/06/28

bar bossa


「ネクタイをしている」マスター。外が明るく見えますが、すでに帰って寝る時間です。

渋谷の裏町にある小さなバー「bar bossa」さんには第1号刊行時から置いていただいています。この場所でバーを開いて20年になるマスター林さんは、これから飲食店をやろうとする若い人たちが模範とあおぐカリスマらしい。辛口ブロガーとしても知られる才人で、著書『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか』には男たち女たちの夜の生態から抽出された英知が散りばめられています。第2号を届けに行った夜には、LPレコードでジョアン・ジルベルトがかかっていました。いい音なのだけど、パチパチとかなり傷音が入っていて、摩耗とか雑音を通じて歴史というものが感じられるからレコードは面白いんだな、レコードは大きい音でかけるととくに面白さが際立つな、と気づきました。

bar bossa
渋谷区宇田川町41-23  第2大久保ビル 1F
03-5458-4185

月〜土 18:00〜24:00
日・祝 定休
http://www.barbossa.com

2015/06/27

Pimentamente! 第2号

PPPPP.......Pimentamente!第2号 完成しました。 



Pimentamente! 第2号(外側)


Pimentamente!第2号(内側)



第2号の内容
▼ピリッとインタビュー
渋谷宇田川のコンゴ音楽とアフリカ料理のお店 Los Barbados(ロス・バルバドス)の上川(うえかわ)真弓さん&ダイスケさんです。
ダイスケさんはDJダイスケ・コンゴマンとしても知られ、以前はYoka Choc(ヨカ・ショック)という日本人によるリンガラ語で歌うコンゴ音楽のバンドもされていました。

Pimentamente!は、
ダイスケさんはなぜコンゴへ行ったのか
コンゴでのミュージシャン生活について
コンゴ音楽について
などなどお話を伺いました。

Los Barbadosのお2人とPimentamente! お店の前にて


▼旦敬介のオススメ文化コーナーは今回は“この一冊”として、ブルース・チャトウィン『ウィダーの副王』を取り上げています。こちらは先日、旦敬介の新訳で出版されたばかりです。

フランス人の写真家で民族学者であったピエール・ヴェルジェの写真がカバー。
彼もまた訳者の旦敬介と同様にブラジル北東部の街サルヴァドール・ダ・バイーアとアフリカ西海岸のを行ったり来たりしつつ、どちらのコミュニティーにも深く入って行きながら写真と文章で記録しました。


▼版画『見てるぜ』2015,   Yukie Monnai


見てるぜ、何を?今の政治の動向です!
恐ろしいほど急激に回れ右しているこの頃。毎朝新聞を見る度にギョっとするトピックが1つならず2つ3つとあって、なぜこんな事になっているのだろうと嬉しくない驚きの日々。この動きに少しでも警戒しているなら、見てるぜ、そんな好き勝手にはさせないよ、とメッセージを発することが重要で必要で大切です。何もしない、無関心でいるというのは結局賛成と同じ。
NO WAR!   NO NUKES!   NO SMOKING!


2015/02/22

Los Barbados





渋谷の宇田川にある料理も人柄も内装も最高なお店Los Barbados。
コンゴに幾度か旅行・滞在し、リンガラ語を話し、リンガラ語で歌うバンド(!)Yoka Chocにも参加していたダイスケ大将とハッピーでまっすぐなビームを発する素敵女将マユミさんの2人のお店で、店内にはコンゴミュージックがかかり、アフリカ料理を中心としたメニューで何を食べても美味しいです。ビーガンメニューも豊富です。
とにかく至福の美味しさです。
Pimentamente!を置かせて頂きました。




お店の席数は多くないため、お店に行く前には電話をして確認した方が良いかもしれません;-)

Los Barbados
渋谷区宇田川41-26 パピエビル104
03-3496-7157

ランチタイム 12:00〜15:00
ディナータイム 18:00〜23:00
日曜定休

https://www.facebook.com/losbarbados.shibuya
https://twitter.com/barbados4126









2015/02/17

3331 Arts Chiyoda

神田末広町の廃校を利用したアート・ギャラリー空間「3331アーツ・チヨダ」にPimentamente! 1号をゲリラ的に置いてきました。写真家・畠山直哉の現在(3.11以後)を写し取った『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』(畠山容平監督)のプレミア上映に行ったついでに。
畠山さんは大きなものを大きなカメラで撮ったものすごい迫力の作品で知られるが、この映画は(容平監督は同姓だが、親戚ではない)、彼が的確なことばの使い手でもあることがよくわかる好篇だった。3月以降に渋谷アップリンクなどで上映される。









2015/02/16

KIRINTON



京王線仙川駅近く、東京の調布市・三鷹市の境界にあるセレクトCDとハンドクラフトのお店KIRINTON。
CDのセレクトセンスにもしびれますが、ここのハンドクラフトが最高!
ハンドクラフト作家葉子(ようこ)さんが作る作品はどれもぶっ飛びの発想と、目を釘付けにするセンスと、なのにまっすぐ心に届く素朴さで心震わされます。
写真は作家の葉子さん。なぜか妙に硬めな表情をしているけれど、いつもはもっとピースフル。



こちらが葉子さんの作品。どれも魅力的。お値段はサイズによって様々ですが小さいものは1000円程度から。内容・魅力に比べたらとてもお得です。多分、将来的には値段高騰すると私は思っています、、、気軽に買えるのは多分今だけなんじゃないかなぁ。と。




赤ずきんちゃんシリーズ。セットでも単体でも購入可能。オーダーメイドの注文も可能!

キリントン
三鷹市中原1-2-38 〈京王線仙川駅から徒歩9分〉
03-6909-1584
http://kirinton.com

2015/02/12

ブラジル居酒屋 Alvorada


吉祥寺のブラジル居酒屋 「Alvorada」にPimentamente! 置いていただきました。「アウヴォラーダ」はリオのモーホの夜明けを歌ったカルトーラの名曲でしょう。ピッカーニャ焼きが食べられます。カイピリーニャが強烈で、ぶっとびます。

Alvorada
吉祥寺本町1-32-9 モトハシビルB1
0422-20-2797
月曜・火曜・祝日は休み
平日18:00〜25:00
土日祝15:00〜25:00
※ライブやイベント時を除く
※日曜と月曜は24時クローズ
http://www.alvorada.jp






Copo do dia (西荻窪)



西荻窪から徒歩15分ほど(東京女子大学近く)、ブラジル・カフェ「コポ・ド・ジーア」にも Pimentamente! を置かせていただきました。
Copo do dia もブラジル料理がおいしいお店。キービ、パステウ、フェイジョアーダ。あと、ポルトガルの若ワイン「カザウ・ガルシーア」が飲める。

café e bar copo do dia
杉並区西荻北4-26-10 山愛コーポラス103
03-3399-6821
月〜金/18:00〜24:00(L.O 23:30)
水〜金/11:30〜15:00(L.O 14:30)
土・日・祝/12:00〜24:00(L.O 23:30)
定休日 火曜日・第1第3月曜日

http://copododia.pokebras.jp



Aparecida(アパレシーダ)/西荻窪



西荻窪にあるブラジルをキーワードにしたコミュニティ・スペース『Aparecida』に置かせていただきました。
Aparecida主人のウィリー・ヲーパーさん(「日本人」らしいが、正確には不明!)は、 ブラジル音楽を誰よりも幅広く知っている人だろう(ブラジル人の誰よりも)。
Barzinho(ちっちゃいバール)を名乗っているアパレシーダは、暇があれば、どれだけでもいられる空間。本やCD、楽器など、ブラジルに関するいろんなものがぎっちり詰まっている。パステウ(Pastel)、ブラジルのたいがいのバールより、おいしい。ピンガの種類、多し。

Aparecida
杉並区西荻南3-17-5-2F
03-3335-5455
18:00〜24:00 不定休
http://aparecida.pokebras.jp



2015/01/25

Errata!

Pimentamente! 第1号で、「古本遊戯・流浪堂」のある駅の名前が「学生大学」となっていましたが、「学芸大学」の誤りでした。

岡村さんの活動・上映情報

岡村淳さんのウェブサイト『岡村淳のオフレコ日記』はこちらから。
ウェブサイトの中に上映・イベント実施のお知らせあります。

2015117日~215日まで東急東横線学芸大学駅前の「古本遊戯・流浪堂」にて、『反骨の軟体:岡村淳の脳内書棚/ブラジル目黒縄文 時空を賭ける記録映像作家』展 開催。



■流浪堂展示並行企画・岡村作品上映講座全6回!(1月21日より2月8日まで)


「古本遊戯・流浪堂」流浪堂ウェブページはこちら
*場所:目黒区鷹番住区センター(目黒区鷹番3-17-20 
    流浪堂から徒歩2分)
*定員:各回20名・予約された方を優先します
*予約、お問い合わせ: info@ruroudou.com 
                                  TEL 03-3792-3082 または流浪堂店頭にて





WEB版 Pimentamente!第1号



Pimentamente!第1号のインタビューは、ブラジルに渡った記録映像作家『岡村淳』さんです。他には、旦敬介のおすすめコラム(今回は音楽)や門内ユキエの版画など。


Pimentamente!第1号(外側)



Pimentamente!第1号(内側)



プリントアウト用PDF版はこちらから(サイズはA3)









Pimentamente!(ピメンタメンチ!) 創刊

201511日、門内ユキエと旦敬介のユニット ‘Camarão de Ganso’ が作るフリーペーパー『Pimentamente!』創刊しました!

Pimenta(ピメンタ)はポルトガル語でトウガラシという意味で、Pimentamenteは「トウガラシ的に」という造語。なぜこのタイトルなのか、というのは創刊号にも書いたけれど改めて以下、創刊のご挨拶です。


 ベナン共和国と、その隣のナイジェリアに滞在していたときのこと。この地域の食べ物が、概してとても辛いことにすぐに気がついた。どの煮こみ料理にも赤や緑の丸いトウガラシが丸ごと、ぷかぷかと浮かべてある。辛くないものはおいしくない、と考えているらしい。とくにナイジェリアはものすごく辛いのが標準的で、おそらく、世界で一番辛いものを食べている。ラゴスで「ぺぺ・スープ」pepper soupと呼ばれているものは、たぶん、世界一辛いスープだ。
 しかし、トウガラシというのは新大陸のものだ。種類によってメキシコとかペルーに原産地がある。つまり、かつてはナイジェリアにもベナンにもトウガラシはひとつも存在しなかった。しかし、大西洋奴隷貿易が始まったあとのどこかの段階で、ブラジルあたりから西アフリカに伝わると、それはその地の住民にたいへんに気に入られ、食生活の中に積極的に取り入れられていったのだ。それも、単に、薬味的に、添え物的に取り入れられたのではなく、味覚の中心に入りこんだ。そして結果として、もともと食べていたメキシコよりもペルーよりもどこよりも、もっと好まれ、もっと辛くなった。移転先で、完全に人の嗜好を変えてしまった。つまり、人間を変えてしまった。既存の秩序を変えてしまった‥‥。いつ変わったのか、誰も覚えていない。でも、たしかに、あるとき、変わったのだ。
 そんなふうにして、世界は、政治や経済の権力とは無関係なところで、変わりうる。正面を切って変革を標榜しなくても、根本的に変えてしまうことはできる。

 「ピメンタ」(ポルトガル語でトウガラシ)はそういう隠れた変革の象徴だ。「ピメンタメンチ」で、「トウガラシ的に」というつもりの造語。日本も、変革できる。世界も、変革できる。自分も、変革できる。ピメンタメンチにものごとを変えていく活動をしている人たちに話を聞きにいく。


Pimentamente!3ヶ月毎に発行予定。
100回を目標に単純計算で25年のプロジェクト。
どうぞ末永くよろしくお願いいたします。


                                                       20151    Camarão de Ganso