2022/07/19

唐辛子の苗が次々とバラバラ事件

 ポットで唐辛子の種をまき、そこそこ育ったところでプランターへ植え替え、早く大きくなーれと成長を楽しみにしていたら、ある日、ポッキリと苗が切り倒されていた。2022年5月30日のこと。


ポキッといってる


鋭利なもので切られたような切り口


唐辛子は発芽するのにだいたい1〜2週間ほど、発芽してからも成長がとても遅くて、この大きさになるのに2ヶ月くらいかかるのでショックだった。
様子を見ると葉っぱもまだピンピンしていて、切り倒されてすぐみたい。
畑で育てていたら愉快犯によるハサミを使用したイタズラかと疑いそうな状態。
マンションのベランダで助かった。誰も疑わずに済んだから。
ベランダまでよじ登ってきたのでは・・・とまではさすがに思わない。
不可解ではあるものの、自然はよくわからないこともあるのであまり気にしないでいたら


再び。葉っぱもバラバラにされている


2回同じことが起きて、さすがに異常を感じて調べてみたところ、どうやら「ネキリムシ」という虫の仕業のよう。犯人はだいたい犯行現場すぐ近くの地表下にいるという情報を得て、割り箸で地表をザーッとなぞっていたら、いた。

これが犯人。この時は1cmくらいの大きさだったかな。

無害そうな見た目なのだけど私には有害なので虹の橋を渡ってもらう。
このネキリムシは一瞬の隙をついて地中から出てきて葉っぱや茎を噛み切り、シナシナしたものを好んで食べるらしい。迷惑な食事の仕方!雑草だけを狙ってやってくれたら感謝できるのに。

まぁ、こんなこともあるんだな、2つ苗がダメになったけど勉強になった。
などと安堵していたら

またやられた

これもそこそこ育った苗だったからショックだった。再び割り箸で犯行現場辺りをなぞると

いた!前回より大きいのが。これくらい大きくなるとムチムチとして模様が出てきて虫感が強まる。3〜4cmくらいの大きさかな。しかも、芋虫離れした速さで動く。けっこう高速。

このネキリムシの茎ポッキリ犯行の前には予兆があって、心あたりがないのに葉っぱが1枚また1枚と夜が明ける度に切られていたら、やつは間違いなく近くにいて、最後の茎ポッキリを狙っている。予兆がなく、突然ポッキリされることもあるけど。

そして、なぜかネキリムシ達は集中してスコッチボネットという種類の唐辛子を狙い・・・

次々と狙われる苗たち。幹は残っているけれど、葉っぱや先端(芯)が切られている。
犯人は間違いなく近くにいる。先端(芯)を狙うのやめてほしい!せめて葉っぱだけにして。
この時は探してもなかなか見つけられず、翌日か、翌々日か、茎ポッキリされた。

複数いる。土の色と同化しがちで、小さいと見つけるのが難しい。


ついでに大きめなのもいた。これくらいのサイズになると発見しやすいけど、理想はこれよりも小さいサイズの時に発見したい。体が大きくなると大きめの株を狙ってくる。

画像に撮っていないけどネキリムシとの攻防は他にもあり、何と10株ほどあったスコッチボネットの苗は全てやられてしまった。趣味で唐辛子を育てていてもこんなにガッカリするのだから農家さんは大変だな、、、と思った。
スコッチボネットが全滅して、これでネキリムシとの戦いは終わったのかと思っていたら、

今度はかなり育っていたビキーニョが狙われた。ザ・バラバラ。順調に育ってた株。

ネキリムシは爪楊枝くらい太さの茎を好むとあったけれど、このビキーニョはもう少し太くて、だからまさかターゲットになるとは思っていなかった。というかそもそも、もうネキリムシ達はいないと思って油断していた。いや、違う違う、そうじゃない、油断じゃない、こういうことが発生しない限りやつらの存在に気づくことはないので、どうしても後手になってしまう。分が悪い攻防なのだ。慣れた手つきで割り箸で地表をザーッとやってみると


そこそこ大きいのがいた。寝ていた様子。

これが最後でその後はネキリムシの登場はなかった。6/11のこと。この10日間ほどは毎日ネキリムシに悩まされた。今まで見たことも、こんな被害が発生したこともなかったけど、自然界は色々あるんだなと思った。農家さん達はこういうの、どうしているのだろう。プランターなら限られたスペースだから探しやすいけど畑だと面積がとても広いので、割り箸でネキリムシを探すなんて時間が足りなくて現実的なやり方ではないんだろうなぁ。

スコッチボネットの株全滅は予想外の出来事だった。今年は3月から着手して全て順調だと思っていたのに、まぁ、仕方ない。

(門内ユキエ)

2022/07/18

越冬した唐辛子たち2022

 冬の終わり・春の始まりは、花粉症を除けばうれしいことがたくさん。

たくさんの服を着なくて済む。

シモヤケから解放される。

窓の結露からも解放される。

陽が長くなっていく。

そして、種をまく楽しい季節の到来。

特に楽しみなのは唐辛子。今年はどんなのを植えようかとウキウキする。

昨年育てたチョコレート・ハバネロ、マヤレッド(ハバネロの一種)、レモンドロップ(アヒ・リモ)、 スコッチボネットは越冬できたものの、最も好んで栽培していたビキーニョは越冬できずに全て枯れてしまった。室内であれば多分無事に越冬できると思うのだけれど、屋外だと日当たりの良い場所でも越冬はなかなか難しいと感じる。他に枯れたのは、オレンジ・ハバネロ、レッド・ハバネロなど。

チョコレート・ハバネロとマヤレッドはずっと直射日光が当たる場所に置いてあったからか芽吹きが早かった。レモンドロップもわりと早くから芽吹き始めた。レモンドロップは夏が終わって寒くなってきてからも長らく活動していて、寒さにも強めの種類なのかなと思う。

それに対してスコッチボネット。カリブや西アフリカ辺りで主に栽培されているだけあって寒さが苦手な様子。昨年、9月の終わり頃だったか少し涼しくなってきた頃に、真夏には鮮やかだった山吹色イエローがくすんだ土気色イエローになって急激に顔色が悪くなった。日本の夏は相当暑いけど夏の時間自体はあまり長くないので、常夏気候が好きな唐辛子には活動期間が短くなってしまう。活動期間が短いのなら、越冬もしたし、早々に活動開始してくれたらと期待していたのだが、なかなか、なかなか、芽吹いてくれない。何とか越冬したと見せかけて枯れるパターンかな、と諦めつつあった5月の上旬頃だったか、やっと幹が鮮やかな緑色に変化し始め(越冬中はくすんだ緑色をしている。目が覚めると色が鮮やかになってくるので目覚めがわかる)ポチポチと芽吹き始めた。他の種類の目覚めから1ヶ月以上遅れての目覚め。活動終了は誰よりも早くて、活動開始は誰よりも遅いスコッチボネット。


実をならし、色が変化し始めたスコッチボネット。色も形もかわいい。2022/7/18

ビキーニョの種をまいたつもりが、なぜかピーマンが実った!ピーマンの種持ってないのに何でこーなるの。隣のビキーニョだと思って育てている株も、幹が太くて伸び伸びと育つ様はビキーニョ離れしていてなんだかピーマンくさい。2022/7/18

レモンドロップは活動開始が早く、すでにたわわで色も美しいレモンイエローに変わりつつある。今はまだ程よい辛みで使いやすい。2022/07/18

(門内ユキエ)