2022/09/19

コンポスト活動について

 以前、発行しているフリーペーパーに、生ゴミを土に埋めるコンポスト活動をしていると書いたことがある。

フリーペーパーを読んでくれた人から、多分一番反響があって質問をもらうのがこのコンポストについて。興味を持っている人は多いみたい。

なので、私がやっているコンポスト活動を紹介。

コンポストで調べると色々なやり方が出てくると思うけど、住環境によって可能 or 不可能な方法は異なると思うので、私のやり方は一例として見てもらえたらと思う。

私が日々やってるコンポスト活動は簡単に言うと、大きめのプランターに入れた土に生ゴミを埋める、そんな感じ。以下はもう少し詳しい説明です。


土に埋める前の生ゴミを貯める段階について

生ゴミを入れるのが三角コーナーなど蓋がないタイプだと、どうしてもコバエが混入して後にコンポスト活動中に繁殖しやすいため我が家では蓋つきの容器を使用。これは100円ショップで買ったプラスチックのもの。蓋つきであることと、中の構造がシンプルで洗いやすい形状であることが私が重視するポイント。サイズは出る生ゴミの量によって選ぶと良い。コバエとか全然気にならないから大丈夫!という人は三角コーナーでももちろん問題なし。


生ゴミを入れてる容器。100均やプラスチック素材を良しとしているわけではないけど、「理想の大きさ・蓋つき・軽い・シンプル構造で洗いやすい」と求める条件を満たしているので使ってる。アルミみたいな軽い金属素材で似たようなものがあれば一番良いのだけど。


コンポストをする容器

私は大きめのプランターに園芸で使い終わった土を入れてコンポスト活動しています。生ゴミをたくさん分解して栄養いっぱいの土になったら再び園芸土として使い、野菜や植物を育てて土がくたびれたらコンポストへ、という循環。そもそもコンポストを初めたきっかけが、園芸活動でくたびれた土を復活させられたらいいな、しかもそれで生ゴミ出なくなったら便利だな、という理由から。結果、それまで使っていた肥料などは不要になり、コンポスト土は栄養状態も良好らしく植物の成長も良いのでコンポストをやめる理由がありません。生ゴミを出す燃えるゴミの日を気にしなくてよくなったのも良い。旅行の前などは最高だなって思います。


多分、アイリスオーヤマのベジタブルプランター480。
サイズは約480(W)×320(D)×260(H)mmほど。

横から。高さは26cmほど。
これくらいの大きさで土の量もあれば、分解はけっこう早い。



虫対策

虫対策で生ゴミを埋めた際には表面に生ゴミが露出しないよう土を被せるけど、でもどうしてもコバエなどの虫は寄ってくるため、虫防止のために新聞紙でフタをして周りをぐるっと紐でしばって虫混入防止してます。これをやってると95%くらい虫を防止できるかな。コバエや虫の存在はどうしてもストレスになりがち。少なくとも私は。虫の存在がストレスになるとコンポストもだんだんと「うー。虫やだな」と敬遠してしまうので、虫を遠ざける工夫をするのは結構大切かも。

普段は、我が家ではほとんど日経新聞を買わないが、これはなぜか日経新聞。
このプランターの大きさだと、新聞を広げるとフタに丁度良い。何度か使用した状態なので、ちょっと汚れてます。


周りをプランターに沿わせるようにして折り曲げて、紐で結ぶ。


好気性発酵なので・・・

コンポストは微生物が生ゴミを分解するわけだけど、空気のある状態で活動する微生物の働きによって有機物を分解しているので、時々攪拌したり混ぜたりして空気を取り込むようにすると、微生物の活動が活発になり発酵熱を出すので分解が早まります。


不思議な米ヌカ

理由はわからないのだけど、米ヌカを入れると微生物たちがとても元気になるみたい。分解活動による発酵熱がグンと上がります。夏の時期など米ヌカを投入すると恐ろしく熱くなって、温度を測ったことはないけど、きっと温泉卵が作れる60〜70度くらいあるんじゃないかと思う。大げさでなくて本当に湯気が出る。いつも使用しているわけではないけど時々燃料的に私は使ってるかな。別になくても全く問題ない。


燃料的効果のある米ヌカ。我が家は家庭用精米機があるので精米時に出る米ヌカがあるけど、コンポストのためにわざわざ米ヌカを買う必要はないかと。


ゴミ混ぜ作業について

園芸シートを広げて、そこにまずプランターの中のものをひっくり返して出し、適当にスコップで混ぜます。そしたら、土をプランターに少し戻し、生ゴミを入れて、土も入れて生ゴミと混ぜ合わせ(生ゴミに土をまぶすのがポイント)残りの土を被せて終了。そしたら、虫が入って来ないように新聞紙で蓋をして紐でしばっておしまい。土をしっかり被せておけば意外と匂いの発生もなし。魚の内臓など入れると次回混ぜる時に少し匂うけど、最後に土を被せれば問題ないです。プランターから臭うな、というのもないと思う。大量に入れると臭うかもしれないけど家庭で出る量なら気にならないんじゃないかな。


「園芸シート」これのサイズは100×100cm。サイズはバリエーションあり。ところどころ破れてアサヒペンのパワーテープ(黒)で補強しつつ使用中。


土の量について

土の量は多ければ多いほど分解が早いと思う。少ないと時間がかかるし生ゴミが露出しやすいので虫が発生しやすくなる。最後に生ゴミが地表にでないように土で蓋をするのはストレス(虫と匂い)を減らすポイント。


土の水分量のついて

極端にカラカラに乾いていたりベチョベチョに土が濡れていなければ大丈夫かなと思う。生ゴミを繰り返し入れていると分解による発酵熱が発生する際に水分も出るので次第に土の水分量は増えていきます。土が乾いていて何回か生ゴミ入れつつ混ぜているけど、以前の生ゴミがあまり変化がない、ほとんど分解されないなと思ったら水をかけたらいいと思う。少ししっとりしてるかな?くらいが理想。逆に水分過多の場合は強い悪臭を放ち分解速度も落ちるので、乾いている土を入れるとか、しばらく生ゴミ投入はしないなどして水分調節すると良い。いずれ解決する問題なので、あまり悩まなくて大丈夫。


分解されるもの、されないもの

季節・気温で少し異なるものの、埋めた生ゴミは次回もしくは次次回には分解が進み、次第に生ゴミ感はなくなり、茶色い土塊(ツチクレ)みたいになっていく。変化はわりと早い。生ゴミの種類によって早い・遅いはあるけど、、、例えば、卵の殻とか、銀杏やナッツの殻などは分解に時間が相当かかる。あと、貝殻はたぶん無理。だから貝塚が残ってるんだなと思った。魚の骨や鳥の骨はゴツめでもだいたい分解される。牛や豚の骨は厳しいかな。スペアリブの骨とか牛テールとかは無理そう。鶏ガラは分解されるので大丈夫。すぐなくなる。あと、タケノコの皮とか、トウモロコシの皮・芯、アボカドの皮・種、パイナップルの頭の部分なども少し時間がかかるものの分解される。


土の塩分濃度について

塩分を気にする人もいるみたいだけど私は気にしない派。余った煮汁とか捨てています。今のところ土の塩分濃度が上がって植物にダメージが、みたいなこともないので、過度な塩分濃度のものや塩の塊を入れなければ大丈夫だと思う。失敗したヌカ漬けのヌカとか、手作り味噌の残った部分など、塩分高めなものも入れてるけど特に問題ないです。


生ゴミを入れるタイミング

夏は暑さによる生ゴミの傷みとそれに伴うにおいが気になるため2日に1回ほど。こまめにやります。冬は寒くて面倒くさいので手持ちの生ゴミ入れ3つが全部いっぱいになるまで溜めたりします。生ゴミが入った容器は冬なら外に出しておけば寒いのであまり傷まず匂いも出にくいだめ1週間に1回くらい。ゴミの量と自分の許容と時間のゆとりでやれば良いと思う。


コンポスト活動は長続きするためにストレスが少ない方法でやることが重要。形にこだわるとハードルが上がるので、適当が大切。あと、微生物たちは黙々と着々と分解活動してくれるので気楽にやって大丈夫だし、やってるうちに段々と何となくわかってくると思う。


次回から、コンポスト開始から生ゴミ分解が終わって使える土になるまでを紹介。


コンポスト【1回目】はこちら


(門内ユキエ)


0 件のコメント:

コメントを投稿